◆資本論ワールド 編集部
■『資本論』ー ヘーゲル論理学 の探究 ■
序
1) タレスの探究ー古代ギリシャの初期科学
海の水が蒸発して雲になり、その雲から雷火がきらめいたり、落ちたりするので火も水から生し、その雲がまた雨になって降ってきたりすると、― 何か宇宙の大きな動きが水の自己展開的な運動に見え、さらにまた、水のなかに濁ったものがあって、それが固まって土になるという変化の観察から、水のなかに液体と固体と気体の循環を見ることができる・・・自然現象全体にわたる統一原理を究極の原理として探究。
2)アリストテレス-存在の二重概念
アリストテレスは、絶えず変化する、つまり、生成し消滅する世界の探求を「自然の構造分析と運動」の観点から、「可能態と現実態という、存在の二重概念」を創造しました。この概念形成によって、古代世界は、近代まで続く科学的世界観を発展させることが可能となりました。
3)『資本論』のElementは、・・・-構造と機能-Elementform-
*『資本論』本文 Element の抄録
ーElementの生成・発展過程の研究ー
『資本論』冒頭ーElement
「資本制生産の社会の富は、諸商品の集まりを形成する。個々の商品は、この富の元素/成素の形式を形づくりElementarform、現象する。したがって、資本制生産の研究は商品の分析から始まる。」
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Ⅰ『資本論』第1章 商品 Element
論理性 1.
(0) はじまり/始元
0-1 西洋科学のはじまり
・ギリシャ人における科学の発展
0-2 『ギリシャの哲学者たち』タレスからアリストテレス
・ガスリー『ギリシャの哲学者たち』変化の過程と存在の二重性
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(1) Element (元素/構成要素) の探究
1-1 『資本論』Elementの抄録 Element 要素/構成要素/元素
・第1節冒頭はじまり-富の 成素/構成要素の形態/形式
1-2 Element の探究1 / 初期ギリシャ科学Elementの発見と展開
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1-3 アリストテレス-古代ギリシャ/Elementの体系化ー「四元素説」
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1-4 元素Element概念形成史の原子論
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(2) Form (形式/形態/形相)の探究
アリストテレスの存在と原理についてーアリストテレス科学入門ー
1-1 「存在を存在として研究すること」
1-2 「転化の諸原因とその追求」
*『資本論』のForm=形態/形式問題についての序論は →こちら<コラム19>
2-1 形相 eidosエイドスと質料 hylē ヒュレー 1
2-2 形相と質料2
2-3 Form‐2 形式
2-4 Elementの形式活動
2-5 ヘーゲル論理学のForm
2-6 Form‐3 形態
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(3) Elementarform の形成
ー『資本論』のElementarform ー
構成要素の系列・形式(構成要素の形式様式)
3-0 元素Element概念形成史の原子論
3-1 系列-1 デカルトの系列
3-2 系列-3 細胞の発見と生態系-生態学
・生態系は誰のためー
・生態学入門ー生態系の構造と機能
3-3 系列-2 化学元素の周期律・表
3-4 『資本論』一般的/普遍的 価値形態の成立
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■■西洋科学の伝統ー比例と方程式について
概要説明******
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比例ー方程式ー価値方程式
論理性 2.
(1)比例 Verhältnis 関係/比例
0-1 コスモスと比例の源流
1-1 比例‐1 ヘーゲルの比例論と『資本論』の比例関係
・『資本論』の比例ー量的関係/比例 抄録
1-2 比例-2 西洋科学の伝統ーアリストテレス「比例」論
1-3 比例-3
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(2) 方程式 Gleichung
2-1 方程式-1 等式と方程式
2-2 方程式-2 比例/方程式
(1) 比例関係と方程式論の歴史的形成過程 <3>
(2)
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(3) 価値方程式 Wertgleichung
■『資本論』比例と価値方程式の集計
3-1 価値表現と方程式 Gleichung
3-2 価値方程式 Wertgleichungの展開
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論理性 3.
(1) Elementから価値方程式まで
ー「ブルジョア社会にとっては、労働生産物の商品形態または商品の価値形態 〔A商品x量 = B商品y量〕 は、経済の細胞形態である。」
(第2版の後書・岩波文庫p.12)〕
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Ⅱ 第3章 貨幣または商品流通 生態系ー生態学
商品の変態W-G-Wと資本の生態系G-W-G´
*『資本論』の「生態系」について
(1) 形態学-生態系-生態学
・/yg_2018-01.html
・/yg_sk_keitaigaku-01.html
1-1 形態学
1-2 ゲーテ形態学と変態
1-3 生態系
1-4
(2) ゲーテ形態学と変態
(3) 『資本論』の生態系-形態学について
(4) 商品の変態-形態学W―G―W
(5) 資本の生態系 G-W-G´
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Ⅲ『資本論』第4章 貨幣の資本への転化 資本の生態系
資本の生態系G―W―G´
(1) 資本の現象形態 G―G´
(2) 労働力商品-商品価値の増殖
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Ⅳ 実体形成と現われ
(1) 質料と形相/形式
1.西洋哲学史と「形相と質料」の研究 -1-
2.「形相と質料」の研究 -2-
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(1) 労働と価値形成
1-1 社会的人間労働
1-2 抽象的に人間的な労働
1-3 社会的生産有機体
1-4 価値実体 Wertsubstanz
1-5 価値表現 Wertausdruck
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(2) 価値の形式-価値形態と価値の表現
2-1 価値形態 Wertform
2-2 価値形式 Wertform
2-3 『資本論』のWertform 抄録
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Ⅴ 現象/本質-ヘーゲル論理学と『資本論』
(1) ヘーゲル論理学ー現象と仮象
(2) 『資本論』の物神性-商品・貨幣・資本
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Ⅵ 経済の生態系研究ー歴史的に / 論理的に
(1) 江戸時代の経済構造
銀経済圏と金経済圏・・
(2) 21世紀-日本と中国の経済構造と機能
グローバル時代の生態系ー日米中経済史ー
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用語事典1
(1)・膠状物/凝結物Gallert
(2)・素材/成分 Material ・材料/質料Stoff ・形相/形式 Form
(3)・価値実体 Wertsubstanz ・物 Ding ・事柄 Sache ・萌芽/胚 Keim
・現象/仮象 ・事柄/事物 ・直接性/媒介性
・現象/本質 ・同一性/相等性
・抽象/度外視 ・整約/約元
・実体 ・等価/当量 ・単純/個別 ・変態/生態
・化身/受肉・啓示 ・物神的性格/物神性
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人名事典 1
(1) 古代
・アリストテレス ・キリスト ・ユークリッド
(2) 中世‐近代
・デカルト ・ヘーゲル ・ダーウィン
(3) 近代‐現代
・ロバチェフスキー ・メンデレーエフ
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■■実体概念の多様性と労働価値
概要説明****
1. 西洋哲学史の実体概念
2. 労働価値説
2-1 古典派経済学の労働価値説
2-2 『資本論』の労働価値説
3. 価値表現と価値形態/価値形式 |
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